三重弁

三重の方言『やん』とは?意味や使い方を例文で解説!

そんなんできやんやん?

 

このように使われる「やん」という言葉をご存じでしょうか?

 

三重県でよく耳にするこの言葉、他の県の人には意味がわかりにくいと思います。

 

今回はこの「やん」の意味や使い方について解説します。

 

三重方言「やん」とは?

三重県で使われる「やん」には、文法的にも違う二つの意味があります。

 

①動詞について、「否定」の意味になる「やん」。

 

標準語「~ない」と同じ意味です。
例 できやん → できない  しやん → しない

 

②文の最後について「強意」を表す「やん」。

 

標準語の「~じゃないか!」「~だよ!」や、「でしょ?」「~だよね?」に近い感じです。

 

文脈やイントネーションの違いで、強意になったり、同意を求める意味になったりします。

 

 

この二つの「やん」は、「できやんやん」のように、重ねて使うことも多いです。

 

「できやんやん」 → でき/やん(否定)/やん(強意)です。

 

標準語の、でき/ない/よね の意味になります。

 

「やんやん」という中華料理屋の名前でも、パンダの名前でもありませんので、気を付けてください!

 

否定の「やん」の注意点

否定の「~やん」には、使い方に注意点があります。

 

それは、「五段活用の動詞には使わない」ということです。五段活用の動詞とは、「~ない」をつけたとき、「ア行」の形に活用する動詞のことです。

 

標準語「書かない」→  三重弁 ×「書かやん」 〇「書かへん」

標準語「知らない」→  三重弁 ×「知らやん」 〇「知らへん」

 

このように、五段活用の動詞を否定したいときは、三重弁では「やん」の代わりに「へん」を使います。

 

「へん」は関西弁でよく使う言葉です。

 

では次に、「やん」の使い方をみていきましょう。

 

「やん」の使い方

「やん」は以下のように使います。

 

①「今日は、燃えやんゴミの日やった!」

標準語訳:「今日は燃えないゴミの日だった!」

否定の「やん」。県外の人からよく面白がられる言い方です。

 

②「さぼってばっかりおったらあかんやん!」

標準語訳:「さぼってばかりいたらだめじゃないか!」

強意の「やん」。語尾をあげると同意を求める意味になり、標準語でいうと「だめだよね?」という感じになります。

 

③「そんなこと、誰もしやんやん!」

標準語訳:「そんなこと、誰もしないだろ!」

 

否定と強意が重なった形。これが使いこなせるようになったら、立派な三重県人です。

 

三重方言「やん」のまとめ

最後に「やん」についてまとめておきます。

 

・「やん」には、「~ない」という意味の否定の「やん」と、「~でしょ?」「~だよ!」といった意味の強意の「やん」がある。

・否定のやんは、五段活用の動詞には使わない。

・「できやんやん」のように、二つのやんを重ねて使うことも多い。

 

以上方言「やん」の解説でした。

-三重弁

Copyright© 全国方言まとめ , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.