三重弁

三重の方言『(机を)つる』とは?意味や使い方を例文で解説!

当番は机つってー!

このように使われる「つる」という言葉をご存じでしょうか?

 

他の県の人が聞くと、「机を・・釣るの?・・一体どうやって・・?」と混乱すると思いますが、この言葉は、三重県や、愛知県、岐阜県などの東海地方の学校では、毎日のように使われています。

 

小学生のころから普通に使っているので、ほとんどの人は、「机をつる」が方言だと思っていません。

 

今回は、この「つる」の意味や使い方について解説します。

 

方言の「つる」とは?

「机をつる」のように使われる方言の「つる」の意味は「持ち上げて運ぶこと」です。

吊り上げることを意味する「吊る」が語源です。

この地方では、二人で重い物を運ぶときに持ち上げる作業のことを「つる」という言葉で表していたため、それが方言として残ったと言われています。

 

相撲には、相手を持ち上げて土俵の外に出す、「吊りだし」という決まり手がありますが、まさにそのイメージです。

 

 

どんなときに「つる」のか?

 

この「つる」という言葉は、「持ち上げる」ことにフォーカスしている言葉ですので、移動距離が多い時にはあまり使いません。

 

部屋の中だけで移動させるというイメージです。

 

また、片手でひょいと持てるようなものを動かすときにも「つる」は使いません。例えば掃除でバケツを少し移動させてほしいときに、「バケツつってー」とは言いません。

 

このように、「つる」は家具などの、普通はあまり動かさない重いものを、掃除や、配置変えのために、部屋の中で動かしたり部屋の外に出したりするときに使います。

 

このシチュエーションが毎日見られるのが、「学校の掃除時間」なので、現在は、方言の「つる」=「机をつる」=「掃除のときに机を後ろに下げる」の意味で使われることが多いです。

 

方言の「つる」の使い方

方言の「つる」は以下のように使います。

 

①「掃除始めるから机つってー」

標準語訳:「掃除始めるから机移動させてー」

 

この地域の学校では、掃除は「机つってー」の掛け声から始まります。

 

②「今週は、1班が机つり当番な」

標準語訳:「今週は、1班が机運びの当番だよ」

 

クラスの掃除分担表には、たいてい「机つり係」があります。

 

②「ちょっと机つるの手伝ってー」

標準語訳:「ちょっと、机を移動するの手伝ってー」

 

こういわれたら、すぐに、机を持って、運ぶのを手伝ってあげてくださいね。

 

方言「つる」まとめ

ここまで方言の「つる」についてみてきましたがいかがだったでしょうか?

 

最後に「つる」についてまとめておきます。

・方言の「つる」は「持ち上げて運ぶ」の意味。

・軽い物を動かしたり、長距離の移動の時には使わない。

・「机をつる」以外の言い方はあまりしない。

・学校の掃除のときに使われることが最も多い。

 

以上方言「(机を)つる」の解説でした。

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