三重弁

三重の方言『ごうわく』とは?意味や使い方を例文で解説!

あいつほんまにごうわくやつやわ

 

このように使われる「ごうわく」という言葉をごぞんじですか?

 

三重県や兵庫県でよく使われるこの言葉、人の感情を表しているのですが、なかなかこの感情は他の県の人には伝わらないようです。

 

今回は、この「ごうわく」の意味や使い方について解説します。

 

方言「ごうわく」とは?

ごうわく」は標準語で「腹が立つ」「ムカつく」「いらいらする」という意味です。

ただし、「ごうわく」が表す怒りレベルは、「もう我慢ならんっ」くらいの強いものですので、「ちょっともやっとした」くらいでは使いません。

 

 

「ごうわく」の語源とは?

「ごうわく」の語源は「業が沸く(ごうがわく)」です。

 

「業が沸く」の「が」が次第に省略されて、「業沸く(ごうわく)」になったと思われます。

 

「怒りの気持ちを激しくする」という意味の「業を煮やす」という慣用句がありますが、「業が沸く」はそれの別の言い方で、意味・用法は同じです。

 

湯がぐらぐらと沸くように、怒りがふつふつと激しくなっていく様子を想像していただくと、わかりやすいかと思います。

 

それでは、次に「ごうわく」の使い方をみていきましょう。

 

「ごうわく」の使い方

「ごうわく」は以下のように使います。

 

①「あいつ、しょっちゅう嘘つくんやで。ほんまごうわくわ。」

標準語訳:「あいつ、しょっちゅう嘘つくんだよ。本当に腹が立つよ!」

 

②「昨日行った店の店員が態度悪くてな、めっちゃごうわいたわ。」

標準語訳:「昨日行った店の店員が態度悪くてさ、すごくイライラしたよ」

 

③「お前、ほんまごうわくやつやな!」

標準語訳:「お前、本当にむかつくやつだな!」

 

このように、「ごうわく」は、かなり腹が立っているときに使います。

 

もし三重県の人に「ほんまごうわくやつやな!」と言われたら、とにかく誠心誠意謝りましょう!間違っても「ごうわくって、何?」などと聞き返してはいけません。

 

方言「ごうわく」のまとめ

ここまで方言の「ごうわく」についてみてきましたがいかがだったでしょうか?

 

最後に「ごうわく」についてまとめておきます。

 

・「ごうわく」は「腹が立つ」、「ムカつく」「いらいらする」という意味。

・「ごうわく」の語源は「業が沸く(ごうがわく)」

・「ごうわく」はかなり腹が立っているときに使うことが多い。

 

以上、「ごうわく」の解説でした。

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