「明日ケッタで行く?」
このように使われる「ケッタ・ケッタマシン」という言葉をご存じでしょうか?
「ケッタ」は、三重県の他、愛知県、岐阜県、静岡県など、東海地方でよく使われる言葉です。
日常的に使われる、ある乗り物を意味する言葉ですが、他の地方の人にはまったくわからないと思います。
今回は、この「ケッタ・ケッタマシン」の意味や使い方について解説します。
「ケッタ・ケッタマシン」とは?
「ケッタ・ケッタマシン」とは、「自転車」の俗称です。
新しい方言で、自転車の別名として全国的に広まっている、「チャリ・チャリンコ」とほぼ同じ意味で使われます。
最近は、マシンを付けずに「ケッタ」という人の方が多いようです。
けったとは車輪が2つついた足で漕ぐ東海限定のハイテクな乗り物である。
要は自転車です。
ただの方言です。ケッタを蹴ったらこわけった、などという駄洒落があるくらいメジャーな方言です。
— 晁直?? (@lynchasanu) May 7, 2019
@rok_ka @yutaka_knife ケッタってケッタマシンのことですよ!?方言だなんてそんなバカな!?
— にみす (@hoshino_syusuke) September 10, 2012
「ケッタ・ケッタマシン」が、「チャリ・チャリンコ」と同じレベルで全国で使われていると思っている人が多いので、東海地方の人に「ケッタって何?」と聞くと、「え?ケッタマシンのこと」という斜め上を行く返事が返ってくることがあるので注意してください。
「ケッタ・ケッタマシン」の語源
「ケッタ」の語源は、荒々しく蹴るという意味の「蹴りたくる」という言葉だと言われています。
荒々しくペダルを蹴って(こいで)動かす乗り物ということで、「蹴りたくり」→「蹴ったっくり」→「けった」となっていったようです。
愛知県や岐阜県では、自転車のことを、「けったくり(マシン)」とか、「けたぐり(マシン)」という人もいるみたいですね。
ケッタマシンという呼び方が、ケッタにマシンがプラスされたものなのか、もともと「蹴ったくりマシン」とよばれていた名残なのかは、はっきりとはわかっていません。
次は、「ケッタ・ケッタマシン」の使い方をみていきましょう。
「ケッタ・ケッタマシン」の使い方
「ケッタ・ケッタマシン」は以下のように使います
①「毎日ケッタで学校に通っとるよ」
標準語訳:毎日自転車で学校に通ってるよ。
②「うわああ!ケッタ盗まれたあ!」
標準語訳:うわああ!自転車盗まれたあ!
③「新しいケッタマシン買ったんやー。ええやろ?」
標準語訳:新しい自転車買ったんだ。いいでしょ?
ケッタ・ケッタマシンは自転車の俗語なので、家族間や、親しい仲間内で使われることが多いイメージですね。
「ケッタ・ケッタマシン」まとめ
ここまで方言の「ケッタ・ケッタマシン」についてみてきましたがいかがだったでしょうか?
最後に「ケッタ・ケッタマシン」についてまとめておきます。
・「ケッタ・ケッタマシン」は「自転車」を意味する俗語
・主に東海地方で使われる言葉で、「チャリ・チャリンコ」と同じ意味で使われる。
・荒々しく蹴るという意味の「蹴りたくる」が語源と言われている。
以上、方言「ケッタ・ケッタマシン」の解説でした!