「あー仕事あきれた」
このように使われる「あきれる」という言葉をご存じでしょうか?
「あきれる」は主に栃木全域で使われる言葉です。
他の地域の方が思う「呆れる」ではありません。
今回はこの「あきれる」の意味や使い方について解説します。
栃木方言の『あきれる』とは?
栃木の方言として使われる「あきれる」は標準語で「飽きる」という意味です。
栃木では「あっけにとられる、呆れる」という意味でも、「飽きる、嫌になる」というときにも「あきれる」を使います。
テスト勉強、飽きれたから土日に頑張ろ。
— ☆Mizuki☆ (@yItAn3d9PUrqLB1) November 30, 2016
ネガティブな事言ったし、腹減ったし、仕事あきれたのでそろそろ帰ろうかな?チラッチラ
— おTON@u03 (@u03) October 1, 2012
標準語にも同じ言葉があるためか、「飽きれる」を方言だと思っていない栃木県民も多くいます。
また、「飽きる」と「呆れる」を混同している場合もみられ、「勉強呆れた」などと間違って書くこともあります。
栃木方言の『あきれる』の語源
「あきれる」の語源をご紹介します。
「あきれる」の語源は「飽きる」から来ています。
残念ながらなぜ栃木県では「飽きる」よりも「飽きれる」を使用するのかは不明です。
次は「あきれる」の使い方をみていきます。
栃木方言の『あきれる』の使い方
「あきれる」は以下のように使います。
①「 今日もカレー?もうあきれちゃったよ。」
標準語訳:今日もカレー?もう飽きちゃったよ。
「あきれちゃった」という表現で使うことが多いです。
② 「あいつは勉強しててもすぐ飽きれんのな。」
標準語訳:あいつは勉強しててもすぐ嫌になってしまうんだよな。
「あぎれる」というように濁点をつけると自然です。
③ 「あ~仕事あきれちゃったな~」
標準語訳:あー仕事飽きちゃったな。
一番使用頻度が高い例文です。
勉強、仕事、食べ物でも何かに飽きたときに出てしまいます。
方言『あきれる』のまとめ
いかがだったでしょうか。
栃木の方言「あきれる」についてまとめると、
・栃木の方言で「あきれる」は「飽きる」の意味
・栃木の方言「あきれる」の語源は「飽きる」
・「あきれちゃった」という表現でよく使う
栃木では、「飽きる」よりも「飽きれる」をよく使います。
「飽きる」よりも「疲れた」というニュアンスが強いように感じます。
同じ仕事をずっとやっているときは「あ~あきれちゃったなー」と言って少しストレス解消をしましょう。
以上、栃木の方言「あきれる」の解説でした。