栃木弁

栃木の方言『まさか』とは?意味や使い方を分かりやすく解説!

まさか違うね、都会の人は』

このように使われる「まさか」という言葉をご存じでしょうか?

 

「まさか」は主に栃木で使われる方言です。

 

他の地域の方が思っている「まさか」の意味とは異なります。

 

今回はこの「まさか」の意味や使い方について解説します。

 

栃木方言の『まさか』とは?

栃木の方言として使われる「まさか」は標準語で「さすが、やっぱり」という意味です。

標準語で驚いたときに使う「まさか」ではありません。

もちろん栃木でも「信じられないこと」に対して「まさか~」と使うことがあります。

しかし、栃木特有で「予想はしていたものの改めてそのすごさを認識したとき」に使います。

 

まさか「まさか」が方言なんて!と驚いている栃木県も多いでしょう。

 

標準語でも「まさか」という単語があるので、「?」と思われても、訂正されることなく過ごしてしまう場合が多いからです。

 

次は「まさか」の使い方をみていきます。

 

栃木方言の『まさか』の使い方

「まさか」は以下のように使います。

 

例①「まさか長年野球をやってる人は、フォームが違うね。」

標準語訳:さすが長年野球をやっている人は、フォームが違うね。

会話で使う場合は「まっさか」と小さい「っ」を入れて、尊敬の念を込めます。

 

例②「まさか帰国子女は英語の発音がきれいだなや。」

標準語訳:やっぱり帰国子女は英語の発音がきれいだなぁ。

尊敬の気持ち、驚き、そして少しの皮肉を感じます。

 

③「スカイツリーはまさか高いね。」

標準語訳:さすがスカイツリーは高いね。

 

栃木方言の『まさか』を使うときの注意点

「まさか」はむやみやたらに使ってはいけません。

ここでは使い方の注意点をご紹介します。

 

①「まさか」だけでは使わない。

標準語の「まさか」は「信じられない」というときに「まさか・・・」といいますが、栃木方言の「まさか」は「まっさか・・・」とは使わないのです。

 

「さすがだね」という意味で「まさかだね」も意味が通じません。

 

「まさか違うね、○○やっている人は」「まさか○○は違うなや」が一番自然な使い方です。

 

②「まさか」には皮肉も含まれる

栃木方言の「まさか」は90%尊敬 10%嫌味だと思った方がいいでしょう。

 

「まさか違うね、都会の人は。」と言われたら「やっぱり都会の人はすごいね」という誉め言葉の裏に「都会ぶっているな」「調子に乗るな」という気持ちが少し入ります。

 

「自分のできないことをあの人はできて悔しい、すごい」という意味が近いでしょうか。

 

もちろん人によって100%尊敬して使う人もいますが、手放しで喜ばないほうがいいでしょう。

 

栃木方言『まさか』のまとめ

ここまで栃木方言の「まさか」についてみてきましたがいかがだったでしょうか。

最後に「まさか」についてまとめておきます。

 

・栃木方言の「まさか」は「さすが、やっぱり」という意味。

・「まさか」には嫌味が含まれる場合がある。

 

「まさか」のニュアンスは標準語では表現することができず、なかなか歯がゆい思いをします。

 

ちょっと皮肉を込めて言いたいとき、「まさか」を使って栃木の友人や上司をヨイショしましょう。

 

以上、栃木の方言「まさか」の解説でした。

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