「ごじゃっぺ言ってんじゃねぇ!」
このように使われる「ごじゃっぺ」という言葉をご存じでしょうか?
「ごじゃっぺ」は主に栃木県や茨城県で使われる言葉です。
他の地域の方にとっては、何のことやらという感じだと思います。
今回はこの「ごじゃっぺ」の意味や使い方について解説します。
栃木方言の『ごじゃっぺ』とは?
栃木の方言として使われる「ごじゃっぺ」は標準語で「いいかげんなこと、役に立たないこと、ウソ」という意味です。
否定的な意味合いが強いですが、冗談で言う場合も多く、「ごじゃっぺ」を使った人が、どのような意味で言ったのか、文脈や表情などに注意する必要があります。
別部署から「ごじゃっぺ言ってんじゃねぇぞ!」て聞こえたてきたwwwwwwごじゃっぺwwwwww
— 微 々 (@waniviv) March 3, 2020
相手に反論するように使うときは、
相手が「ごちゃごちゃ言っている」「何言っているかわからない」
だけど、とにかく「ごちゃごちゃ言うな。おまえは間違っている。」
というニュアンスになります
ごじゃっぺwww
光忠に「ごじゃっぺ言ってっと夕飯ねぐなっちまうかんな!」とかお玉持ちながら言われたら、私は確実に腹を抱えて笑いますwwwそしてこれ県外の人に通じる気が全くしません\(^o^)/
— レインあつ森中 (@Rain_B) October 31, 2019
また、「ごじゃっぺ」を「バカ、アホ」と認識する他県民もいますが、どちらかといえば「いいかげんな人、テキトーなことをいう人」に対して使うので微妙に意味が違います。
栃木方言の『ごじゃっぺ』の語源
『ごじゃっぺ』の語源についてははっきりしていませんが、
・「ごじゃ」が「ごちゃごちゃと意味不明なこと」
・「ぺ」が「こと、もの、人」
から来ていると思われます。
次は、「ごじゃっぺ」の使い方をみていきましょう。
栃木方言の『ごじゃっぺ』の使い方
「ごじゃっぺ」は以下のように使います。
①「おめぇ、何ごじゃっぺ言ってんだ?」
標準語訳:「おまえ、何でたらめなこと言っているんだ?」
使用頻度が一番高い表現です。
「な~に」と伸ばしながら言うのと、「いってんだ」にアクセントをつけないで平坦に言うのがポイントです。
相手に対して怒っている時に使いますが、冗談を言った人に対してツッコむ場合にも使います。
言い方や表情を変えて感情を込めながら使いましょう。
②「そんなごじゃっぺ誰が本気にすっか。」
標準語訳:「そんなウソ誰が本気にするか。」
「そ」にアクセントをつけて「そ~んな」と発音するとネイティブ度が高まります。
③「あの人ごじゃっぺだから信用しない方がいいかんね。」
標準語訳:「あの人はいいかげんな人だから信用しない方がいいからね。」
「ごじゃっぺ」と言われる人は「平気でうそをつく」「約束を守らなかったりいい加減だったりする」「役に立たない」等のニュアンスがあります。
ただし「ごじゃっぺな人」と形容詞では使わないので注意しましょう。
方言『ごじゃっぺ』のまとめ
「ごじゃっぺ」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
最後に「ごじゃっぺ」についてまとめておきます。
・「ごじゃっぺ」は「いいかげんなこと、人」の意味
・「ごじゃっぺ」は形容詞にならない
・語源は「ごちゃごちゃ」から来ているという説がある
「ごじゃっぺ」は「とりあえず言い返すとき」に便利な方言です。
使う機会も豊富な方言なので、栃木県民に会ったらぜひ使ってみましょう。
以上、「ごじゃっぺ」の解説でした。