栃木弁

栃木の方言『ごじゃっぺ』とは?意味や使い方を分かりやすく解説!

ごじゃっぺ言ってんじゃねぇ!

 

このように使われる「ごじゃっぺ」という言葉をご存じでしょうか?

 

「ごじゃっぺ」は主に栃木県や茨城県で使われる言葉です。

 

他の地域の方にとっては、何のことやらという感じだと思います。

 

今回はこの「ごじゃっぺ」の意味や使い方について解説します。

 

栃木方言の『ごじゃっぺ』とは?

栃木の方言として使われる「ごじゃっぺ」は標準語で「いいかげんなこと、役に立たないこと、ウソ」という意味です。

 

否定的な意味合いが強いですが、冗談で言う場合も多く、「ごじゃっぺ」を使った人が、どのような意味で言ったのか、文脈や表情などに注意する必要があります。

 

 

相手に反論するように使うときは、

相手が「ごちゃごちゃ言っている」「何言っているかわからない

だけど、とにかく「ごちゃごちゃ言うな。おまえは間違っている。」

というニュアンスになります

 

また、「ごじゃっぺ」を「バカ、アホ」と認識する他県民もいますが、どちらかといえば「いいかげんな人、テキトーなことをいう人」に対して使うので微妙に意味が違います。

 

栃木方言の『ごじゃっぺ』の語源

『ごじゃっぺ』の語源についてははっきりしていませんが、

・「ごじゃ」が「ごちゃごちゃと意味不明なこと」

・「ぺ」が「こと、もの、人」

から来ていると思われます。

 

次は、「ごじゃっぺ」の使い方をみていきましょう。

 

栃木方言の『ごじゃっぺ』の使い方

「ごじゃっぺ」は以下のように使います。

 

①「おめぇ、何ごじゃっぺ言ってんだ?」

標準語訳:「おまえ、何でたらめなこと言っているんだ?」

 

使用頻度が一番高い表現です。

 

「な~に」と伸ばしながら言うのと、「いってんだ」にアクセントをつけないで平坦に言うのがポイントです。

 

相手に対して怒っている時に使いますが、冗談を言った人に対してツッコむ場合にも使います。

 

言い方や表情を変えて感情を込めながら使いましょう。

 

②「そんなごじゃっぺ誰が本気にすっか。」

標準語訳:「そんなウソ誰が本気にするか。」

「そ」にアクセントをつけて「そ~んな」と発音するとネイティブ度が高まります。

 

③「あの人ごじゃっぺだから信用しない方がいいかんね。」

標準語訳:「あの人はいいかげんな人だから信用しない方がいいからね。」

 

「ごじゃっぺ」と言われる人は「平気でうそをつく」「約束を守らなかったりいい加減だったりする」「役に立たない」等のニュアンスがあります。

 

ただし「ごじゃっぺな人」と形容詞では使わないので注意しましょう。

方言『ごじゃっぺ』のまとめ

「ごじゃっぺ」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

最後に「ごじゃっぺ」についてまとめておきます。

・「ごじゃっぺ」は「いいかげんなこと、人」の意味

・「ごじゃっぺ」は形容詞にならない

・語源は「ごちゃごちゃ」から来ているという説がある

 

「ごじゃっぺ」は「とりあえず言い返すとき」に便利な方言です。

使う機会も豊富な方言なので、栃木県民に会ったらぜひ使ってみましょう。

 

以上、「ごじゃっぺ」の解説でした。

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