栃木弁

栃木の方言『こでらんね』とは?意味や使い方を例文で解説!

仕事の後のビールはこでらんね

 

このように使われる「こでらんね」という言葉をご存じでしょうか?

 

「こでらんね」は主に栃木や福島で使われる言葉です。

 

他の地域の方には何を言っているかわからないと思います。

 

今回はこの「こでらんね」の意味や使い方について解説します。

 

栃木方言の『こでらんね』とは?

栃木の方言として使われる「こでらんね」は標準語で「たまらない、すばらしい」という意味です。

標準語の「たまらない」と同様の使い方なので、「耐えられないほど良い」という意味です。

「耐えられないほど辛い」時に使う人もいますが、それほど一般的ではありません。

 

 

 

栃木方言の『こでらんね』の語源

栃木弁の「こでらんね」の語源は何でしょうか。

 

はっきりとわかってはいませんが

・「これはたまらない」から「これはたまらねぇ」になり「こでらんね」になった

・「堪えられない」から「こたえられねぇ」になり「こでらんね」になった

という説が有力です。

 

次は「こでらんね」の使い方をみていきます。

 

栃木方言の『こでらんね』の使い方

「こでらんね」は以下のように使います。

 

①新米で作ったおにんこは、やっぱこでらんねんですわ。

標準語訳:新米で作ったおにぎりはやはりたまらないんですよ。

敬語バージョンです。少し丁寧に言う場合は「ね」を「ない」として、「こでらんないです」ということもできます。

 

②いんや寒くてこでらんねえな。

標準語訳:いや、寒くてたえられないな。

 

程度がはなはだしい時の例文です。「辛すぎて耐えられない」という意味です。

 

気持ちを込める場合は「こ~」と伸ばして発音し、最後の「な」にアクセントが付きます。

 

③(温泉に入って)あーこでらんねー。

標準語訳:あーこれはたまらない。

 

良い意味での「こでらんね」が出る例として「風呂上りのお酒」「おいしい食べ物」「良い景色」「暑い時のクーラー」「マッサージ」「好きなことが好きなだけできる時」等があります。

 

「たまらない~」と思う時が該当します。

 

方言『こでらんね』のまとめ

いかがだったでしょうか。

栃木方言の「こでらんね」についてまとめておきます。

 

・「こでらんね」の意味は「たまらない、程度がはなはだしい」

・「こでらんね」の語源は「これはたまらない」または「堪えられない」

・敬語の場合は「こでらんないです」

 

みなさんが「こでらんね」と思う時はどんな時ですか。

 

一番使用頻度が高いのは「風呂上がりの一杯はこでらんねえな!」です。

 

「たまらないなぁ~」の代わりに「こーでらんねぇな!」を使って、栃木県民と良い気分を共有してみてはいかがでしょうか。

 

以上、「こでらんね」の解説でした。

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