「おまえ、ちみぎったるぞ!」
このように使われる「ちみぎる」という言葉をご存じでしょうか?
「ちみぎる」は三重県でよく使われる言葉ですが、他の県の人にはわかりにくい言葉だと思います。
ちなみに、「ちみぎる」はあまり友好的ではない行為ですので、いきなり、他人を「ちみぎる」ことはありません。
そんなことをしたら、確実に嫌われます。
今回はこの「ちみぎる」の意味や使い方について解説します。
三重の方言「ちみぎる」とは?
「ちみぎる」は標準語の「つねる」という意味ですが「つねる」より、もっと痛そうなイメージです。
「つねる」だと、軽くつまんで少しひねるくらいですが、「ちみぎる」は、皮を薄く持って、ぎゅうううとひっぱりながら回転を加えるという感じになります。
確実に「ちみぎる」ほうが「つねる」より痛いです。
夢なのかどうか確かめるために、「ちみぎる」のはちょっとやりすぎな気がしますね。
【三重ねこさん?伊勢志摩地方】方言講座開催中。「ちみぎる」つねるより、もう少しつまむ部分を少なくすると、ちみぎるになるよ。→http://t.co/QIg5YB243Y pic.twitter.com/utu6e1FLMn
— ぽっつみー@伊勢志摩 (@pochistamp) April 14, 2015
「ちみぎる」のバリエーション
三重県北部では「ちみぎる」を使うことが多いですが、同じ三重県でも「つめぎる」「ちみる」という言葉を使う地域もあります。
朝から「ちみぎる」と「つめぎる」はどっちが正しいかでもめた。
でもきっとどっちもなまってる…。— momo (@yurio_momo) September 28, 2015
後つねるのことちみるorちみぎる
これめっちゃ言う、未だに言ってしまう— 腸っ娘 (@harawatacom) February 4, 2016
では次に、「ちみぎる」の使い方をみていきます。
「ちみぎる」の使い方
「ちみぎる」は以下のように使います。
①「あいつ全然言うこと聞かへんから、ちみぎったったわ!」
標準語訳:「あいつ全然言うこと聞かないから、つねってやったよ!」
②「痛いやんかー。ちみぎらんといてよー」
標準語訳:「痛いじゃない。つねらないでよ。」
③「お前、ちみぎったんぞ!」
標準語訳:「お前、つねってやるぞ!」
子供同士のけんかで最終兵器として登場するのが「ちみぎったんぞ!」
大人が使うのは、言うことをきかない子供に「お前いい加減にせんとちみぎるぞ!」と言って脅しをかけるときが多いですね。
「ちみぎる」まとめ
ここまで方言の「ちみぎる」についてみてきましたがいかがだったでしょうか?
最後に「ちみぎる」についてまとめておきます。
・「ちみぎる」は、標準語の「つねる」という意味。
・「つねる」より痛いイメージがある。
・「つめぎる」「ちみる」という地域もある。
以上「ちみぎる」の解説でした。