栃木弁

『てわすら』とは?意味や使い方を分かりやすく解説!【栃木弁】

てわすらしてんじゃねぇ!

 

このように使われる「てわすら」という言葉をご存じでしょうか?

 

「てわすら」は主に栃木や福島で使われる言葉です。

 

他の地域の方には通じにくいと思います。

 

今回はこの「てわすら」の意味や使い方について解説します。

 

栃木方言の『てわすら』とは?

栃木の方言として使われる「てわすら」は標準語で「いたずら、手遊び」という意味です。

「手わすら」とも表記し、「手でいじって良くないことをすること」をいいます。

「手遊び」は良い手遊びと、悪い手遊びがありますが、「手わすら」は悪い行動にしか使いません。

 

 

 

「てわすら」を栃木の方言だと思っていない栃木県民も多くいます。

 

子どものころから、大人に言われているので疑問に思わないからだと思います。

 

栃木方言の『てわすら』の語源

「てわすら」の語源ははっきりしていませんが、「手悪さ」から来ているというのが有力です。

 

栃木方言の『てわすら』の似た表現

「てわすら」に似た表現には「火わすら」があります。

 

栃木県では火遊びのことを「火わすら」といいます。

 

「わすら」自体に「いたずら、遊び」の意味が込められているので「火をいじって遊んでいること」を「火わすら」といいます。

 

同様に「泥わすら」「水わすら」「足わすら」と使う人もいます。

 

次は「てわすら」の使い方をみてみます。

 

栃木方言の『てわすら』の使い方

「てわすら」は以下のように使います。

 

①「おしゃべりや手わすらはダメですよ。」

標準語:おしゃべりやコソコソ手を動かしてはいけません。

 

先生が良く使う言葉で、学校での「てわすら」の例は「友達にちょっかいを出すこと」「鉛筆や消しゴムをいじっていること」「ほかの授業の内職」等にあたります。

 

話をしてうるさくすることもいけないし、静かであってもソワソワ動いてはいけないという意味になります。

 

②「ほん、そこてわすらしてねぇで話聞け。」

標準語:ほら、そこ手遊びしていないで、話を聞け。

 

ニュアンスとしては、「落ち着いてじっと話を聞け」という感じです。

「てわすら」には、手等どこかしらが動いている」という意味もあります。

 

③「食べ物でてわすらするな。」

標準語:食べ物で遊ぶな。

 

食べ物のカスで遊んだり、箸で食べ物をつついたりしている時に言われます。

 

特に、手で掴んでいるわけではなくても「落ち着きなくいじっていること」という感覚で「てわすら」を使います。

 

栃木方言『てわすら』のまとめ

ここまで「てわすら」についてみてきましたがいかがだったでしょうか。

 

最後に「てわすら」についてまとめておきます。

・「てわすら」の意味は「いたずら、手遊び」

・語源は「手悪さ」が有力

・類義語は「火わすら」「足わすら」等あある

 

「てわすら」は標準語で表しづらい言葉です。静かにじっと話を聞かなければならないのに、手持無沙汰でなにかいじってしまったとき他県民は何と叱られるのでしょうか。

 

栃木県民からすると「てわすらするな」しか浮かばないのですが…

 

以上、栃木の方言「てわすら」の解説でした。

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