熊本弁

熊本の方言『やおいかん』とは?意味や使い方を例文で解説!

農作業は立ち仕事ばかりで、腰がやおいかんばい

このように使われる「やおいかん」という言葉をご存じでしょうか。

 

これは、主に熊本県で使用される方言で、熊本県内であれば地域を問わず、また福岡県でも使用されている方言です。

 

今回はこの「やおいかん」を解説いたします。

 

熊本弁の方言「やおいかん」の意味

やおいかん」は「簡単にはいかない、きつい、大変である」という意味です。

語源は古語の「やわらかくいかない」が名残。

「やわらかい」は「簡単」という意味で使用されており、それが省略される形で「やおいかん」という方言が成り立ちました。

 

「やおいかん」の類語「とつけむにゃあ」

熊本県では馴染みのある「やおいかん」ですが、熊本県でも主に山間部のほうでは、類語の方言「とつけむにゃあ」という言葉もあります

 

この方言は「とんでもない」を意味しており、「やおいかん」よりもさらに「大変さが増している」ことが特徴です。

 

2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」の中で度々この言葉は登場していました。

 

また「とつけむにゃあ男」といった使用例もあり、主に男性の誉め言葉として「勇ましい・破天荒である」という意味で使われています。

 

一方で「あの男はやおいかんなぁ」という場合は、「気難しい、大変な男だ」とネガティブな意味合いになります。

 

類語でも、微妙にニュアンスの違いがこのようにあります。

 

次は「やおいかん」の使い方をみていきます。

 

「やおいかん」の使い方

やおいかんは以下のように使用します。

 

やおいかんの使い方①

「農作業は立ち仕事ばかりで、腰がやおいかんばい」

標準語:「農作業は立ち仕事ばかりで、腰が(痛くて)大変だよ。」

 

最も一般的な「やおいかん」の使用例です。また語尾の「ばい」は、九州北部独自の「~だよ」を意味する方言です。

 

やおいかんの使い方②

「やおいかんこつ社会だけど、がまだすばい!」

標準語:「簡単にはいかない社会だけど、がんばっていこう!」

 

このように、「やおいかん」を労いの言葉として使用されることも多々あります。

 

やおいかんの使い方③

「あの人はやおいかんけんね。」

標準語:「あの人は気難しい人だからねぇ」

 

人の性格を表す際にも使用されます。「気難しい・やっかいな」という意味合いで使用されることが多いです。

 

「やおいかん」のまとめ

ここまで「やおいかん」ついて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

最後に「やおいかん」についてまとめておきます。

 

・「やおいかん」とは「簡単にはいかない、きつい、大変である、(あの人は)気難しい」という意味。

・熊本や福岡を中心とする方言。類義語に「とつけむにゃあ」がある。

 

以上、「やおいかん」の解説でした。

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