「もう!いじやける!」
このように使われる「いじやける」という言葉をご存じでしょうか?
「いじやける」は主に栃木や茨城で使われる言葉です。
「いじける」とも「いじらしい」とも意味は違います。
今回はこの「いじやける」の意味や使い方について解説します。
栃木方言の『いじやける』とは?
栃木の方言として使われる「いじやける」は標準語で「イライラする、嫌になる」という意味です。
怒るまではいかないけれど、なんとなく腹立たしくて、やり場のない気持ちを表します。
◯◯っぺのぺを「べ」ってtypoしてる人を見るといじやける( ‘ᾥ’ )
— すんすけ (@sunsuke_) April 26, 2020
美的はprime会員電子書籍待ちだからいじやける~~~~~!!!待つの辛いから紙で買っちゃおうかと思ったら色んなところ売り切れてる~~~~~~!!!
— こん🍀🍀🍀🍀 (@kon_sgsg) April 22, 2020
人に対して使うよりも、独り言を大きくして「いじやける」と言うことが多いです。
男女関係なく使えますが、男性より、女性が多く使う印象です。
栃木県民は「いじゃける」の標準語が「いじやける」だと思っていたりします。
栃木方言の『いじやける』の語源
「いじやける」の語源を紹介します。
「じやける」は「意地が焼ける」から来ています。
意地に火がついて燃えているイメージから「イライラ」の意味ができたといわれています。
東京では「意地を焼く」といい、「気をもむ、意地を張る」という意味になるようですが、同じような語源で、意味が違うなんて不思議ですね!
次は「いじやける」の使い方をみていきます。
栃木方言の『いじやける』の使い方
「いじやける』」は以下のように使います。
例1「あ~もういじゃけっちゃうな。」
標準語訳:あ~もう嫌になっちゃったなぁ。
「いじやける」を「いじゃける」という人もいます。
例2「早く告白しっちゃえばいいのに。もう~いじやけんだけど。」
標準語訳:早く告白してしまえばいいのに。もうイライラするんだけど。
「ムカつく」時にも使いますが、もう少し軽く「イライラするけどやり場のない」ときに使うことが多いです。
例3(子どもを叱って)何度言ったらわかんの?あーいじゃけっちゃう。
標準語訳:何度言ったらわかるの?あーイライラする。
お母さんが使う栃木方言ナンバーワン。
子育ては「思い通りにいかなくてイライラする」ことが多いですよね。
その感覚が「いじやける」です。
方言『いじやける』のまとめ
ここまで「いじやける」についてみてきましたがいかがだったでしょうか。
最後に「いじやける」についてまとめておきます。
・栃木方言の「いじやける」とは「イライラする」という意味
・「いじゃける」と言うこともできる
・「意地が焼ける」が語源
イライラしてキーッと奥歯をかみしめる感じなんです。カーッではなくて、キーです。
「いじやける」が他県民に伝わらなくて、その状況に栃木県民はいじやけます。
以上「いじやける」の紹介でした。