「このでれすけが!」
このように使われる「でれすけ」という言葉をご存じでしょうか?
「でれすけ」は主に栃木、茨城、福島、千葉で使われる言葉です。
他の地域の方には意味が分からないと思います。
今回はこの「でれすけ」の意味や使い方について解説します。
栃木方言の『でれすけ』とは?
栃木の方言として使われる「でれすけ」は標準語で「アホ・だらしない人」という意味です。
相手を罵る言葉全般と思えばよいでしょう。
あとわたくしのお仕事場にもいるけどこういうマスクの装着の仕方をしている奴はもう未来永劫マスクを買うな!!マスクで鼻塞ぐのがそんなに嫌なら代わりにピーナッツでも詰めてやろうか??あとそのプリーツは何の為に付いてるか知ってるか??飾りじゃないぞ顎まできっちり下げろ!!でれすけが!! pic.twitter.com/9B0uckra8u
— くらた (@harusamebonbon) March 30, 2020
今priceless🚙で聴いてたらちょっと寂しくなっちゃったよ
コロナのでれすけー😭(とちぎべん)
秋にみんなで会えますように🍀— Yukimushi ゆきむし (@yukimushi207) March 14, 2020
関西の「アホ」に近いイメージで、「バカ」と罵るよりもライトな感じがします。
「どうしようもないやつ」というニュアンスです。
学校の先生やおじいちゃんに「でれすけが!」と怒られた経験がある県民も多いと思います。
栃木方言の『でれすけ』の語源
「でれすけ」の語源は「でれでれした(好色の)すけ(男)」というところから来ています。
語源は「男」ですが、「でれすけ」という言葉は性別関係なく使います。
栃木方言『でれすけ』の類義語
「でれすけ」の類義語には「ごじゃっぺ」があります。
どちらも悪口の一種ですが、厳密にいうと
・「ごじゃっぺ」は、ごちゃごちゃ面倒くさい人、嘘つき
・「でれすけ」は、いいかげんな人、アホ
というニュアンスです。
次は「でれすけ」の使い方をみていきます。
栃木方言の『でれすけ』の使い方
「でれすけ」は以下のように使います。
例1 「このでれすけが!」
標準語訳:このいいかげんなやつめ!
一番使用頻度の高い表現です。
怒っているときにも使いますが、子供が悪いことをしたときに、叱るためにもよく使う表現です。
例2「おめぇみてぇなでれすけに言われたくね。」
標準語訳:おまえみたいなアホに言われたくない。
少しバカにされたときに反論するために使います。
「みてぇ」を「みでな」と発音するとよりネイティブ度が高まります。
例3 「あの人でれすけだからやめたほうがいいよ。」
標準語:あの人だらしない人だからやめたほうがいいよ。
女性が友人にあの男性はやめたほうがいいと忠告するときのイメージです。
「いいよ」は「いい」が平坦で「よ」にアクセントをつけ、「よー」と伸ばします。
方言『でれすけ』のまとめ
ここまで「でれすけ」についてみてきましたがいかがだったでしょうか。
最後に「でれすけ」についてまとめておきます。
・「でれすけ」は「アホ、だらしない人」という意味
・「でれでれした男」が語源
・「でれすけ」も「ごじゃっぺも」悪口
・「このでれすけが!」が使用頻度ナンバーワン
「でれすけ」はライトな悪口ですが、悪口には変わりがないので言われたら栃木県民は怒ります。
悪さをした子どもを叱るときなどに「このでれすけが!」と言ってみましょう。
以上、「でれすけ」の解説でした。