「子供が散らかしちゃって、今部屋がわやなのさ~!」
このように使われる『わや』という言葉をご存じでしょうか?
「わや」は北海道で使われる言葉です。本州の方は耳にしたことがないかもしれませんね。
今回はこの「わや」の意味や使い方について解説していきます。
「わや」とは?
北海道弁でいう「わや」は、「ひどい」「めちゃくちゃ」などの意味で使われています。
「ひどい状態」を指すもっともポピュラーな言葉なのです。
実は関西方面でも使っている方がいるようで、それが全国に浸透していっているようです。一部東北でも使われています。
緊急速報届いた。
北海道弁にするなら…
『なまらばっちいコロナがわやだからGWにおだって内地と札幌行くのははんかくさい。』 pic.twitter.com/qNhe1S5rX9
— しめじろう (@atori0123) May 2, 2020
「わや」の使い方
「わや」は「ひどい状態」を会話の中で強調したい時に使います。
「わや」使い方①「も~会議でみんなの意見がまとまらなくて、わやだったわ~」
標準語訳:「もう、会議でみんなの意見がまとまらなくて、グズグズでしたよ~」
「わや」使い方②「昨日雪がたくさん降ったから、道路がわやだあ~」
標準語訳:「昨日雪がたくさん降ったから、道路がぐちゃぐちゃです~」
「わや」使い方③「衝突事故があったみたいで、車がわやになってたわ~」
標準語訳:「衝突事故があったみたいで、車がひどい状態になってましたよ」
響きはとても可愛いですが、結局は「ひどい有様」を指す方言ですので、「わや」を発した本人は落ち込んでいる場合が多いです。
「わや」類義語
「わや」と対等する言葉としては「なまら」が挙げられるかと思います。
実は本州の方にとっては、「なまら」の方が耳にしたことが多いかもしれませんね。
どちらも会話のポイントを強調したい時に用いられますが、「なまら」の方が利用できる状況は多いです。
例えば「なまら可愛い」ですとか「なまら美味しい」とかですね。
ちなみに「わや可愛い」とは言いません。「わや」自体は若者も使いますが、あくまでも悲惨な状況を指す場合のみです。
「わや」のまとめ
さて北海道弁の「わや」についてお話ししましたが、いかがでしたか?
一見すると可愛いこの方言ですが、道産子にとっては大変な状況を指す時に使われます。
皆さんももしこの「わや」を北海道で聞く機会がありましたら、「何かあったのか?」と気にかけてあげて下さい。