「そこのゴミまとめといたから、投げといて~!」
このように使われる『投げる』という言葉をご存じでしょうか?
「投げる」は北海道で使われる言葉です。
初めて聞いた本州の方はびっくりしてしまうでしょう。
今回はこの「投げる」の意味や使い方について解説します。
「投げる」とは?
北海道弁でいう「投げる」は、「捨てる」という意味です。
どうしてゴミを「投げる」のか?なぜ「投げる」が採用されたのか?
残念ながら、由来や語源は確認できませんでした。
しかし道産子にとってはとても塩梅のいい言葉のようで、老若男女誰でも使っています。
##「投げる」の使い方
「投げる」は捨てたいものがある時のみに使われます。
「投げる」使い方①「その牛乳、もう古いから投げといて」
標準語訳:「その牛乳、もう古いから捨てておいて」
「投げる」使い方②「もう回収車が来ちゃうから、急いでゴミ投げてきて~」
標準語訳:「もう回収車が来ちゃうから、急いでゴミ捨ててきて~」
「投げる」使い方③「この過去の資料はもう、投げてしまっていいですか?」
標準語訳:「この過去の資料は、もう処分してもいいですか?」
捨てる対象が液体でも固体でも、プライベートな場面でも職場でも、道産子の共通語はゴミを「投げる」です。
ちなみに筆者は本州からの転勤組ですので、この「投げる」を初めて聞いた時は大変驚きました。今では我が物顔で使っています!
「投げる」類義語
「投げる」は「捨てる」「放る」と言い換えることができますが、道内在住歴20年以上になる筆者の経験では、まず北海道の方が使っているのを聞いたことがありません。
それくらい生活の中に浸透している方言なんです。
反対に、もし「ゴミ捨てといて~」とオシャレに言っている方を見かけたら、「あ、本州の方なんだな」と見分けることができるのです。
「投げる」まとめ
さて北海道弁「投げる」のお話でしたが、いかがでしたか?
この「ゴミ投げといて~」は本州の方にとってはとてもショッキングな言葉といえるでしょう。
ワケもわからず、中にはそのまま振りかぶってしまう方もいるかもしれません。
そうならならないためにも、ぜひこの「投げる」を覚えておいて下さい!
そしてゴミは定期的に、「投げる」ようにして下さい。