「なんだか風邪を引いたみたいで、体がこわい~・・・」
このように使われる『こわい』という言葉をご存じでしょうか?
「こわい」は北海道弁の一つですが、お化けに遭遇した時などに使う言葉ではありません。
今回はこの「こわい」の意味や使い方について解説します。
「こわい」とは?
北海道弁でいう「こわい」は、「だるい」「辛い」「しんどい」などの意味で使われます。
体が「しんどい」と伝えたい場合ですね。ですので、お化け屋敷などで体験する恐怖を表す「怖い」とは意味が異なります。
言いやすいので、老若男女誰でも日常的に使っています。
こわい (北海道の方言)https://t.co/K46ZHf8Wy7
— 路傍一石 (@kazuishi_robou) May 5, 2020
「こわい」の使い方
北海道の人は「体調に違和感がある」場合、この「こわい」を多用します。
「こわい」使い方①「昨日なかなか寝れなかったので、なんだか体がこわい」
標準語訳:「昨日なかなか眠れなかったので、なんだか体が痛い」
「こわい」使い方②「最近畑仕事が続いてるから、体がこわくて・・・」
標準語訳:「最近畑仕事が続いているから、体がだるくて・・・」
「こわい」使い方③「体がこわいなら、少し寝といた方がいいよ」
標準語訳:「体がしんどいなら、少し寝ておいた方がいいですよ」
ただ単に「疲れた~」と言いたい時に「あ~こわい!」と言ったりもします。
ですので北海道で「こわい」を聞いた場合は、少し心配になります。
「こわい」類義語
「こわい」と似たような表現は、実はたくさんあります。
「ゆるくない」「あずましくない」などもそうです。「(体が)やむ」なども該当するかもしれません。
「ゆるくない」「あずましくない」は、「こわい」と同様に「(体が)しんどい」という意味を指します。
また「やむ」は具体的に「身体の一部(ここ)が不調な気がする」という意味を指します。
「こわい」まとめ
さて北海道弁の「こわい」についてお話ししましたが、いかがでしたか?
もし本州の方が北海道を旅行している際に、道産子の「あ~こわいこわい!」を突然聞いたとしたら、とてもビックリしてしまいますよね。
ぜひこの「こわい=しんどい」という意味を押さえておいて、道産子とのお付き合いに活かして下さいね。